Early Times & Soda #2

中学生活も終わりに近づき、高校受験が迫ってくると不良と呼ばれていた奴らもまじめに勉強しだした。
ろくに通学していなかったよしおに受験先を選べる余裕などなく、悪名高く低ランクの高校を受験する。
試験当日の会場のメンツは....あきらかにマトモじゃない。

受ければバカでも受かるような高校だったので合格。
卒業式、高校入学式までにけっこう期間がある。

よしおはまず、頭を脱色しヤンキー友達のアニキに頼んで安全ピンと消しゴムで耳にピアスをあけた。
脱色は別に何ともないが、ピアス穴がとんでもなく痛い。
あけた直後はそうでもなかったが、時間が経つにつれズキズキと痛みが来て、ついに頭痛までしてくる。

とにかく今は我慢するしかない。
よしおは、もうこうなったら高校デビューしか残された道は無いと考えていたからだ。

あんなバイオレンス高校に今のまま行ったら殺されてしまう。
中学のイジメなんてカワイイもんだ。

卒業式会場、豹変したよしおの姿に全校生徒が驚愕。
単なるバカだろうが、よしおは、なんとなく気分がよかった。
しかし、気分がいいのも春休みまで。
ついにバイオレンス高校入学。

張り出された紙にしたがい教室に入ると、男子はヤンキー、女子はコギャルといった感じ。
最初はランダムにクラス分けされるからか、おとなしいヤツとかオタクっぽいヤツもいて、そいつらは机でひたすら息を殺していた。

高校1年目は、最悪の年になる。

つづく
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